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解体コラム

【専門家が解説】ビルの解体|工法・手順・費用相場と注意点の完全ガイド

岡山で解体工事を検討している方へ。

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岡山市を中心に岡山県全域で解体工事を手がけるアクティブ岡山解体のブログ担当が、暮らしに役立つ情報をお届けします。

ビルの解体は、構造・立地・環境条件によって最適な工法と工期、費用相場が大きく変わってきます。そこで、本記事では「解体 ビル」を中心キーワードに、代表的な工法や具体的な手順、費用の目安、近隣配慮や許可申請などの重要ポイントを、岡山・倉敷で実績を重ねる株式会社ACTIVEの視点でわかりやすく解説していきます。

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まずは全体像:ビル解体の基本

ビル解体は「事前調査→計画・許可→仮設・養生→内装解体→本体解体→廃棄物処理→整地」という手順で進みます。構造(SRC造/RC造/S造)や高さ、周辺道路の幅員や密集度、アスベストの有無などで工法・工期・費用が決まります。近隣への騒音・粉塵・振動を最小化するため、足場や養生、散水、重機選定、作業時間帯の計画が重要です。

ビル解体の代表的な工法と特徴

現場条件(立地・周辺環境・道路状況・建物規模)に応じて、以下の工法が採用されます。安全と環境配慮を両立させるため、複数工法を組み合わせるケースも一般的です。

  1. 地上解体:地上から重機(油圧ブレーカー・圧砕機)で上階へ向けて撤去する方法。敷地に余裕があり大型重機の設置が可能な現場で選択します。
  2. 階上解体:屋上や各階に小型重機を搬入して上から順に切断・撤去。周囲が密集しクレーンや大型重機の設置が難しい都市部で有効です。
  3. ブロック解体:コンクリートをカット(フラットソーイング/ワイヤーソーイング)して分割し、吊り下げ撤去。粉塵や振動の低減に役立ちます。
  4. 上部閉鎖式解体:上部を仮設で囲い養生し、内部で解体して階下へ搬出。粉塵・飛散の抑制と安全性の向上を図ります。
  5. だるま落とし式解体:中間階から順に撤去する特殊工法。構造・荷重計算と施工管理の高度な技術が必要です。

現在のビル解体では、地上解体や階上解体がもっとも一般的で、多くの現場で採用されています。敷地に余裕があれば大型重機を使った地上解体、都市部の密集地では階上解体と、現場条件に応じて選ばれるのが特徴です。
一方で、だるま落とし式解体や爆破解体といった特殊な工法は、日本では安全性や環境への影響、法規制の観点から採用されるケースは限られています。

主な解体技術(重機・切断方法)

ビル解体では工法の選定だけでなく、実際に使用する重機や切断技術の違いも重要な要素です。騒音や粉塵の発生度合い、解体精度、作業時間の短縮などに直結するため、現場条件に応じて適切な技術を使い分ける必要があります。

  • 油圧ブレーカー:打撃で鉄筋コンクリート(RC)を破砕。騒音・振動が発生するため作業時間を配慮します。
  • 油圧圧砕:圧力でコンクリートを圧砕し鉄筋を分別。騒音を比較的抑えやすい方法です。
  • フラットソーイング/ワイヤーソーイング:床・壁・梁を切断してブロック化。飛散や周囲への影響を抑制しやすく、精密な切断に適します。

これらの技術は単独で使われることもあれば、複数を組み合わせて安全性と効率性を高めるケースもあります。例えば、大型の部分は油圧圧砕で取り壊し、繊細な部位はワイヤーソーイングで切断するなど、状況に応じた柔軟な対応が行われます。

構造別の工期・費用相場の目安

同じ床面積でも、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)・RC造(鉄筋コンクリート造)・S造(鉄骨造)で工事難易度や工期が変わります。以下は一般的に言われる目安です。立地条件(搬出動線/道路幅/密集度)やアスベストの有無、廃材分別の手間で上下します。

構造規模イメージ工期目安坪単価の相場(税別)
SRC造中高層ビル数十日〜数カ月3.0万〜6.0万円/坪 と言われています
RC造中層ビル・マンション数週間〜数カ月2.5万〜5.0万円/坪 と言われています
S造オフィス/倉庫系数週間〜2.0万〜4.0万円/坪 と言われています

上記は本体解体の「目安」であり、付帯工事(内装撤去・仮設足場・養生・残置物撤去・地中埋設物撤去・廃棄物処理)やアスベスト除去費は別途となるケースが多いです。正確な見積もりには現地調査が必要です。

ビル解体の手順(ワンストップの流れ)

以下に、一般的な解体工事の流れを整理しているので一度チェックしておきましょう。

  1. 事前調査:図面確認、構造・規模・高さ・周辺道路、地中物や残置物の有無、アスベスト(特定建築材料)の可能性を調査します。
  2. 計画・届出/許可申請:解体計画書、工程表、騒音・粉塵対策、仮設計画(足場・防音パネル等)を作成し、自治体へ届出・許可申請を行います。
  3. 仮設・養生:足場や防音・防塵シートを設置し、近隣や周辺環境への影響を低減します。
  4. 内装解体:設備・内装を分別撤去し、リサイクルを促進します(分別解体)。
  5. 本体解体:工法選定(地上/階上/ブロック/上部閉鎖式/だるま落とし)に基づき、安全を最優先に圧砕や切断を実施します。
  6. 廃棄物の処理:コンクリート・鉄筋・鉄骨・廃材を適正処分/リサイクルします。
  7. 整地:撤去後の地表を整え、次の建築・開発や駐車場活用に備えます。

このように、ビル解体は多くの工程が連携して進むため、どの段階でどんな作業が行われるのかを把握しておくことが重要です。特に施主にとっては、事前調査や見積もり確認の段階でしっかり対応することで、後のトラブルや追加費用を防ぐことにつながります。

費用の内訳と見積もりを比較するポイント

ビルの解体工事に関する費用内訳は下記のようになります。

  • 人件費:作業員・現場管理・安全管理の人件費。
  • 重機関連費:重機の運搬・稼働・燃料など。大型機が入れない現場は小型重機で時間が増える可能性があります。
  • 養生費:防音・防塵・飛散対策の仮設設置費。
  • アスベスト調査・除去費:有無で工期・金額が大きく変わります。
  • 廃棄物処理費:分別・中間処理・最終処分、マニフェスト(産業廃棄物管理票)発行等。
  • 付帯工事:残置物撤去、地中埋設物の除去、地上設備撤去(屋上設備・屋外配管)など。

相見積もりでは、単価だけでなく「工程・工期」「養生仕様」「交通誘導・近隣対応」「アスベスト対応の範囲」「再資源化方針」「追加費用の条件(地中障害や残置物量の増減)」を比較します。マージン構造の透明性や、元請/下請の契約関係も確認すると安心です。

近隣配慮と安全対策(トラブルを防ぐための要点)

ビル解体では、工事そのものの安全性だけでなく、周辺住民や通行人への配慮が欠かせません。騒音・粉塵・振動といった環境への影響はトラブルにつながりやすいため、事前の説明や工事中の管理体制がとても重要です。安心して解体を進めるためには、次のような取り組みがポイントになります。

  • 事前周知:工期・作業時間・搬出ルートを近隣へ説明し、連絡先を共有します。
  • 騒音・粉塵対策:防音パネル、散水、養生シート、カット工法の活用。
  • 飛散・落下物対策:仮設足場・防護棚・ネットで安全を確保します。
  • 交通・周辺環境配慮:交通誘導員の配置、道路占用許可の取得、搬出時間帯の計画。
  • 法令遵守と資格:解体工事業の登録、石綿作業主任者等の資格、建設リサイクル法や労働安全衛生法への対応。

これらの対策を適切に行うことで、施主自身も安心でき、近隣の方からの信頼も得やすくなります。安全管理と近隣配慮はコストだけでなく解体工事全体の品質を左右する大切な要素です。依頼前に業者がどこまで具体的に対応してくれるかを確認すると良いでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 工事期間はどれくらいかかりますか?

A. 規模や構造、立地条件、アスベストの有無で変動するので、まずは解体業者に相談してみることをお勧めします。目安として、中規模のRC造ビルで数週間〜数カ月と言われています。夜間作業や搬出制限があるエリアでは時間が延びる可能性があります。

Q2. 見積もりには何が含まれますか?

A. 本体解体、仮設・養生、重機運搬、廃棄物処理、人件費などが一般的です。残置物撤去や地中埋設物の処理、アスベスト除去は別途のケースがあります。契約前に内訳を確認しましょう。

Q3. 爆破解体はできますか?

A. 日本の都市部では環境配慮や法規制、周辺リスクの観点から採用例は少ないとされています。多くの現場では圧砕・切断などの工法で安全性を高めます。

Q4. マンションや商業ビルなど用途で費用は変わりますか?

A. 同じ構造でも内部設備や仕上げの種類、分別量、階上作業の有無で費用が変わります。用途と内部仕様の情報を共有すると見積もりが正確になります。

チェックリスト:依頼前に準備しておく資料

スムーズに見積もりを進め、工事計画を正確に立てるためには、施主側であらかじめ準備しておくべき資料があります。これらを揃えて提示することで、業者も現場状況を正しく把握でき、費用のブレや追加工事のリスクを減らすことが可能です。以下のチェックリストを参考に、依頼前に確認しておきましょう。

  • 建物の図面(構造・階数・高さ・増改築履歴)
  • インフラ情報(電気・ガス・水道・通信の停止計画)
  • 周辺道路・立地条件(進入路の幅員・仮設ヤードの確保)
  • 残置物の有無(数量・種類)
  • アスベスト関連情報(過去の調査記録があれば提示)

まとめ:安全・環境配慮・透明性が「良い解体」をつくる

ビルの解体は、建物の構造や規模、立地条件、そしてアスベストの有無など、さまざまな要素が絡み合う大規模な工事です。だからこそ、事前の調査や計画段階から安全性と環境配慮を重視し、透明性の高い見積もりを確認することが大切です。本記事で紹介したポイントを振り返りながら、解体工事を安心して進めるための要点を整理しておきましょう。

  • 構造(SRC/RC/S)・立地・周辺環境・アスベストの有無で工法と工期・費用が決まります。
  • 事前調査・計画・許可・仮設・内装解体・本体解体・処理・整地を安全に段取りすることが重要です。
  • 相見積もりでは工程・養生仕様・近隣対応・追加費用条件・再資源化方針まで比較しましょう。

次の一歩として、図面や現場条件の情報を整理し、複数案での見積もり比較から始めてください。条件に合った工法の選定で、工事期間や費用の削減と近隣リスクの低減が期待できます。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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