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解体コラム

浄化槽の撤去費用はいくら?相場・方法・手順・届出・補助金までプロがやさしく解説【岡山】

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浄化槽の撤去費用は材質(FRP/コンクリート)、サイズ(人槽)、撤去方法(全撤去/埋め戻し)で大きく変わります。本記事では相場の目安、工事の流れ、自治体への届出、追加費用の注意点、補助金の考え方までをやさしく解説します。

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結論:小型FRPは5~10万円、コンクリート・大型は数十万円になることも。まずは「材質×人槽×方法」を確かめる

もっとも金額に効くのは、浄化槽の材質(FRPかコンクリートか)サイズ(人槽)、そして撤去方法(全撤去か埋め戻しか)です。一般的に、小型FRPなら5〜10万円前後から、コンクリートや合併処理の大型になるほど費用は上がります。下水道接続の伴走や、最終清掃・消毒、埋め戻し材、搬出経路などで追加費用が発生することもあります。

浄化槽の撤去費用相場(解体と同時/単独の場合)

浄化槽の撤去は、建物解体と同時に行うか、単独で依頼するかによって費用相場が異なります。ここでは撤去作業そのものにかかる費用だけに絞って目安をまとめます。

ケースFRP製(小型・5〜7人槽)コンクリート製(中型〜大型・7〜10人槽)
建物解体と同時に撤去約5〜10万円約10〜20万円
浄化槽のみ単独で撤去約20〜40万円約40〜80万円

同時撤去の場合は重機や運搬を共有できるため追加費用は比較的少なく、撤去費用は数万円程度の上乗せで済むことが多いです。一方で単独撤去は、重機回送や処分作業を浄化槽だけのために行う必要があるため、一般的に解体工事と同時に行う場合よりも高額になるケースが多いです。

人槽とは?浄化槽の規模を表す単位

人槽(じんそう)とは、浄化槽の処理能力を表す単位で、使用する人数(想定居住人数)を基準にしています。たとえば「5人槽」であれば、5人家族の生活排水を処理できる規模を意味します。実際の浄化槽は1人槽ごとに容量が大きくなり、槽のサイズや埋設深さも増えるため、撤去費用にも直結します。

  • 5〜7人槽:一般的な戸建住宅向け。FRP製が多く、比較的撤去しやすい。
  • 8〜10人槽:やや大きめの住宅や二世帯住宅などで使用。コンクリート製もあり、撤去費用は高め。
  • 13人槽以上:大型住宅や事業所向け。規模が大きいため、掘削・処分費がかさみ、100万円近くになるケースもある。

このように、人槽が大きくなるほど掘削量・廃材量・埋め戻し材の使用量が増えるため、撤去費用も高額になっていきます。

費用に影響する代表的な条件

下記の項目は費用に直結する要素になってくるので、しっかりと確認しておきましょう。

  • 材質・構造:FRPは軽量で解体しやすく、コンクリートははつり・ガラ処分費が増えやすい。
  • 人槽(サイズ):大きいほど掘削量・搬出量・埋め戻し材が増え、費用も上がる。
  • 埋設深さ・地下水:深いほど土留め・排水・安定化が必要になりやすい。
  • 進入路・作業ヤード:重機・ダンプが入りにくいと手作業・小運搬で上振れ。
  • 周辺構造物:建物基礎や擁壁、配管の干渉で養生や追加工程が発生。
  • 地域の処分費:産廃受入単価や運搬距離で差が出る。

撤去方法の種類と特徴(全撤去/埋め戻し/砂埋め)

浄化槽の撤去にはいくつかの方法があります。選び方によって費用や今後の土地利用に大きな影響が出るため、特徴を理解しておくことが大切です。

全撤去

重機で浄化槽を掘り起こし、内部を破砕してすべて搬出・処分する方法です。跡地には新しい土や砕石を入れて埋め戻します。将来の建て替えや売却時に「地中に障害物が残っている心配がない」ため、もっとも安心できる方法です。その分、費用は高めになります。

埋め戻し(部分撤去)

浄化槽の上部だけを撤去し、底部には穴を開けて水がたまらないようにしたうえで、砂や砕石を入れて埋め戻す方法です。全撤去に比べて費用を抑えられますが、自治体によっては許可が必要だったり、将来の土地利用によって制限が出る可能性があります。

砂埋め(埋め殺し)

浄化槽を壊さずに、そのまま内部に砂や砕石を充填して埋める方法です。工期や費用は抑えられますが、自治体によっては禁止されている場合があります。また、完全に撤去しないため将来的に地盤沈下や利用制限のリスクが残る点に注意が必要です。

どの方法を選ぶかは、土地の今後の利用予定(再建築・売却・駐車場利用など)や、自治体のルールによって変わります。事前に役所や業者へ確認して、最適な方法を選ぶことが大切です。

撤去の手順(工事の流れ)

浄化槽の撤去は次の流れが一般的です。見積もり段階で各工程の有無・範囲・担当(解体業者/清掃業者/水道業者)を確認するようにしましょう。

1. 事前調査・届出方針の確認

浄化槽の種類(単独/合併)・材質(FRP/コンクリート)・人槽、埋設位置・深さを確認します。自治体の廃止届や下水道への切替手続きの必要性を調べ、スケジュールを合わせます。

2. 最終清掃・汚泥抜取り・消毒

専門業者が内部を空にし、洗浄・消毒を行います。残渣があるまま撤去すると悪臭・漏洩のリスクが高まります。

3. 掘削・破砕・撤去(もしくは穿孔・充填)

全撤去ではショベルカーのような機械で地面を掘り返し、プラスチック製の浄化槽は細かく切って運び出し、コンクリート製は割って小さくして運び出します。埋め戻しの場合は浄化槽に穴を開けて水がたまらないようにし、中に砂や石を詰めてしっかり埋めます。

4. 埋め戻し・転圧・整地

埋め戻しの際は、しっかりした土や砂を少しずつ入れて固めていきます。柔らかくて沈みやすい土は使わず、必要に応じて地面を強くするための工夫を加えることもあります。

5. 復旧・写真整理・廃止届提出

壊した配管や地面の舗装、庭の植木などを元の状態に戻します。そのあと工事の様子を写真でまとめて役所に届け出を出し、必要な書類を提出します。これらの記録は、将来土地を売るときの説明資料としても役立ちます。

自治体への届出と許可(下水道接続・廃止届)

多くの自治体で、浄化槽の使用をやめる際は浄化槽法に基づく廃止届の提出が求められます。下水道への接続を伴う場合は指定工事店の申請・検査が必要です。提出先・様式・期限は地域により異なるため、事前に役所へ確認しましょう。

  • 提出書類例:廃止届、撤去(または充填)完了写真、位置図、処分証明、清掃証明、下水道申請書類 など
  • 期限の目安:工事完了後速やかに(自治体規定に従う)
  • 注意点:埋め戻し可否・要件(穿孔、充填材、消毒、写真添付など)を必ず事前確認する

よくある追加費用と見積書の確認ポイント

浄化槽の撤去では、本体費用のほかに追加でかかる費用があります。見積書ではこれらの項目を確認し、不明な点は事前に質問しておくと安心です。

最終清掃・消毒

撤去前に浄化槽を空にしてきれいにする作業です。別料金になることが多いため、見積もりに含まれているかを確認しましょう。

重機や作業員の回送費

工事のために重機や作業員を現場まで運ぶ費用です。距離や日数によって金額が変わります。

残土やガラの処分費

掘り出した土や壊した浄化槽の処分にかかる費用です。処分先や量によって変動します。

埋め戻し材

撤去後の穴を埋めるために使う砂や砕石の費用です。数量や材質を確認しておくと安心です。

復旧工事

壊した配管や庭の舗装を元に戻すための費用です。どこまで復旧するのか範囲をはっきりさせましょう。

下水道への接続・切替費用の目安

浄化槽の撤去とあわせて下水道に接続する場合、水道工事店の費用(宅内配管切替、公共マス接続、道路占用があれば申請)も見込みます。宅内条件で幅がありますが、十数万円~数十万円を想定し、複数社で相見積もりを取りましょう。

宅内配管の長さや傾き:家から道路までの排水管が長かったり、高低差があると工事が大掛かりになり、費用が高くなりやすいです。
地面や庭の復旧:撤去工事で壊したタイルやアスファルト、庭の植木などを元に戻す場合、その分の費用が追加でかかります。
道路の使用や夜間工事:道路を掘ったり一部をふさぐ工事では役所の許可が必要です。また、夜間に工事する場合も追加の費用が発生することがあります。

浄化槽の撤去における補助金・助成制度の活用

自治体によっては、合併処理浄化槽から下水道への切替や、老朽浄化槽の撤去に関連する助成が用意される場合があります。自治体によって異なることがあるため、対象要件(対象区域、工事種別、施工業者の指定、事前申請の必要性)を必ず確認しておきましょう。

  • 事前申請の有無:着工前に申請しないと対象外になる制度が多い。
  • 対象工事の範囲:撤去のみ対象か、下水切替や復旧まで含むか。
  • 上限額・自己負担:定額/定率、上限額や補助率。

浄化槽の撤去に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 「埋め殺し」は違法ですか?

自治体の方針で不可または要件付きで可のいずれかです。穿孔・消毒・充填・写真提出などの条件が定められることがあります。事前に行政へ確認し、許可・届出・記録を整えましょう。

Q2. どのくらいの期間で終わりますか?

小型FRPの全撤去で1~2日が目安です。コンクリートや大型、地下水対応、復旧範囲の広さによっては数日~1週間程度かかります。清掃・届出の準備期間も見込みます。

Q3. 放置するとリスクはありますか?

老朽化による沈下・空洞化、臭気、地下水・土壌への悪影響、将来の建て替え・売却時の障害などの可能性があります。使用をやめたら適切に廃止・撤去し、記録を残しましょう。

Q4. 見積もりで「一式」が多くて不安です。

工程ごとの数量と単価、対象範囲(清掃・消毒、砕石量、復旧範囲、写真・書類)を分解してもらいましょう。現地条件の「不確定要素」は別建ての精算条項にし、上限や判断基準を明記してもらうのがおすすめです。

Q5. 下水道切替と同時に依頼できますか?

可能です。解体業者が水道工事店と連携し、工程を一体で組むケースが一般的です。申請・検査のタイミングを合わせ、生活への支障が最小になるよう計画します。

まとめ

浄化槽の撤去費用は「材質×人槽×方法」と現地条件で決まります。再建築や売却を見据えるなら全撤去がベター、コスト重視なら埋め戻しも選択肢ですが、自治体の許可・届出を必ず確認してください。見積書は本体以外の付帯費用と復旧範囲を丁寧に分解し、写真・書類の取り扱いも共有すると安心です。

  • 相場の目安:小型FRPで¥150,000~、コンクリート・大型で¥300,000~(条件により上下)
  • 方法の選び方:将来の利用計画と自治体方針で「全撤去/埋め戻し」を決める
  • 届出・書類:廃止届、下水道申請、写真・処分証明の整備
  • 追加費用:最終清掃・重機回送・埋め戻し材・復旧工事の有無を確認
  • 比較のコツ:数量・単価・範囲の分解、精算条項の明確化

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